第26回野のはな書展 鑑賞14 春野かそい書「ラインズ1と2」(愛・光)「ラインズ3~27」
- harunokasoilibrary
- 6月22日
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搬入の日、美術館の職員と口論になり、無理を通そうとした私は、加納さんの理性的な妥協案を採用して、私の作品「障害者権利条約」の展示場所を変更することになり、最初予定していた展示のための壁が30m以上あいてしまったので、どうしようかと困っていましたが、10月末に予定している私の個展の「ラインズ」(仮題)の試作をしてみようと思い立ち、一日休ませてもらって、一気に27点を書いてしまいました。ラインズ3~27は、愛を騙(かた)る悪魔たちの姿が描かれています。それぞれ作品の最下部に書かれているタイトルと比べてみましょう。加納さんの素晴らしいアイデアのおかげで、事無きを得て、書展も成功し、新しい作品も生まれ、もつべきは賢い友である、とつくづく思いました。
退院してから、私が倒れた時の様子を詳しく聴くにつれて、妻子の愛溢れる行動を知り、涙が止まりませんでした。それで、ラインズ1と2は妻と息子の為に、何が何でも書こうと思っていたものです。私にできることは、それくらいしかありませんから。生死の境をさまようのも幸せな事なのかも知れませんね。暗は嫌ですが、明暗がはっきりして良かったと思います。言葉でしかない嘘と偽善だらけの中で真実の愛が見えてきました。私はこれから、その愛を書いていこうと思います。
2020-09-08 17:50:07



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