第26回 野のはな書展 鑑賞1
- harunokasoilibrary
- 7月5日
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第26回野のはな書展が無事に終わりました。新型コロナが猛威を振るうなか、どうなるかと心配しましたが、書に対する参加者の情熱や野のはな書道会への愛情が神に通じたのでしょう。
書展は成功裏に終わりましたが、この書展で、私は多くのものを失いました。これでもか!これでもか!と、この時とばかりに弱った私の身心を傷めつける、悪魔の様な言動がつづきました。私は、人が信じられなくなりました。
「悪貨は良貨を駆逐する」ということわざがあります、表現の自由を何よりも重んじてきた野のはな書展だったのですが、その結果でしょうか、10年ほど前から悪貨がはびこりだして、ろくでもない書展に成り下がりだしました。そのことに我慢できなくなった私は、悪貨を駆逐するために、26回展から審査をする事にしたのです。その結果、ほぼ全ての悪貨が駆逐され、私が望む、本来の美しい書展の第一歩が実現したのではないかと思われます。審査したといっても、実際にはする必要もなく、しなかったのですが、悪貨のほうから、かってに出品を取り消したり、会を辞めたりしたのでした。悪貨をつくり出したのは私かも知れませんが、いづれにしろ、愚かな事です。
しかし、多くのものを得もしました。悪貨が去って、今までその陰に見えなくなっていたのでしょうか、こころ優しく、温かい人達が準備も片付けも手伝ってくれ、私は、倒れずにすんだのでした。片付けの時、どこから現れたのかと思うほど多くの男性たちが、あっと言う間に大きな作品を壁からはずし、重い荷物を運んでくれ、私は何もしなくても良いほどでした。出品者や会員の御家族や親戚や友人の方がたの無償の愛がはじめて見えた展覧会でした。この事を決して忘れることはないでしょう。みなさん、ありがとう!。
これから、書展の出品作のいくつかを取りあげて、書について少し考えてみたいと思います。
( 上の図版は、春野かそい書「美しき森Ⅹ(障害者権利条約の前文と第1~6条)」(約4m×24m)です。この作品は、会期中も書かれ、8月の会期中に完成しました。また、身心をすり減らして野のはな書道会を支え、私に障碍者への愛と、その存在を知らしめてくれた春汀さんに捧げられています。)
2020-08-31 10:12:09



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