植田春汀書作展 鑑賞9 屏風「ふるさとの四季」
- harunokasoilibrary
- 7月12日
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以下に、春汀さん御自身のコメントを、作品集から転載しておきましょう。
屏風「ふるさとの四季」
春ここに生まるる朝の日をうけて山河草木みな光あり(佐々木信綱)
春雨や蓬をのばす草の道(松尾芭蕉)
あじさいの雨にうたれて輝けり(自作)
大蛍ゆらりゆらりと通りけり(小林一茶)
柿紅葉山ふところを染めなせり(高浜虚子)
山里や雪つむ下の水の音(与謝蕪村)
大江山いくのの道の遠ければまだふみもみず天の橋立(小式部内侍)
「四曲の屏風にふるさとの、特に生家の思い出につながる四季折々の短歌や俳句を選んで書き、季節の移り変わりをたどっていますが、実はそこに私自身のこれまでの半生記も込めています。そして最後の「大江山…」の歌には、まだまだ続くはるか遠い書の道への思いも込めたつもりです。」1997年制作
大変おカネをかけて、私の知り合いの表具師さんに依頼して屏風にしてもらいましたけれど、余計なおせっかいだったのかも知れません。屏風のデザインは、春汀さんがしました。屏風の下部は、柔らかい稜線の大江山連峰がデザインされています。裂は、御母堂の形見だとお聞きしました。
力作です!「百聞は一見に如かず」本物をご覧になってください。
2020-02-21 09:50:25



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