植田春汀書作展 鑑賞1
- harunokasoilibrary
- 7月12日
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はじめて、春汀さんの古里の加悦を訪ねてから、もう、30年近くの時が流れたのだ。
その、晩秋のころ、与謝峠から眺めた加悦谷の、はじめて目の当たりにする、桃源郷のような景色に、ぼくは一瞬にして魅せられてしまったのだった。
その後、秋だけでなく、春も夏も冬も、それぞれに輝いていた加悦谷を見るたびに、わが故郷のような錯覚を持って、この景色に慰められてきたのだった。
有難う春汀さん、加悦の自然よ!
そして、近くに仄かに見える与謝の海がぼくを誘っているようだ。
春汀さんは、この、大江山のふもとの、穏やかで、冬でも温かな、風土と自然に育まれて、そこはかとなく、淡淡と、苦しくとも貧しくとも、穏やかな人柄を失うことなく生きてこられたのだ。それらのすべてが、作品に刻印されているのだと、ぼくは感じる。
これから、春汀さんの作品を、うつりゆくままに鑑賞していこうと思う。
2020-02-13 13:58:38



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