「ミゼレーレ8」(戦争) 作品228
- harunokasoilibrary
- 9月28日
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更新日:10月19日


春野かそい書「ミゼレーレ8・明日になれば忘れるさ 愚か者たち」(戦争・war)
2018年12月 約23.5×23.5㎝ 唐紙・墨
「戦争」と書かれている。
忘れるのも生きる術
(個展「ミゼレーレ」図録より)
人間の行いのうちで最も愚かで救いがたいものが戦争である。戦争には人間の弱点のすべてが集約されている。人間はいつ頃から戦争を始めたのだろうか。イブがサタンにそそのかされてリンゴを食べ、子を産めるようになって、兄弟が産まれ、その兄弟が殺し合ったという聖書の記述は人間同士の戦争のはじまりを象徴しているが、戦争は、知性のある動物(特に人間)の宿命なのかも知れない。わたしは、自己の内の深部に戦争の芽があることを感じる。その芽を摘み取るにはどうしたら良いのだろうか。平和を口にする呑気な人達が、自己の内の暴力に気づいていないとしたら、それは愛国主義者よりももっと恐ろしい結果をもたらすだろう。それでも、わたしは戦争に反対する本能的な叫びに共感せずにはいられない。孤独な人は、何千年も前に、戦争の虚無を知っていたが、今頃になってやっと多くの人類がそれに気づき始めた。いつの日か、人類の犯して来た戦争がなくなり、遠い記憶となって忘れ去られる日が来ることを祈らずにはいられない。第三次世界大戦の跫音の聞える日々に。
人間の傷を癒すものはなにか!
十字架は永遠なのか!
2019-01-01 11:28:26



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