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「ミゼレーレ21」(希望) 作品241

  • harunokasoilibrary
  • 7月26日
  • 読了時間: 1分

更新日:10月20日

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春野かそい書「ミゼレーレ21 ・この世には絶望しかないけれど・・・」(希望・hope)

2018年12月制作 約23.5×23.5㎝ 唐紙・墨

「希望」と書かれている。


夢はある!

(個展「ミゼレーレ」展の図録より)


「ミゼレーレ第18番」で述べたように、絶望は希望の種である.

絶望し精根を使い果たしたときに夢をみるのである。夢の中で芽が出て、茎が伸びて、希望という一輪の花が咲く。サン・テグジュペリやドストエフスキーや安倍公房らは、創作を通して、絶望からの抜け道を探求し、その希望への道を創造したのだと思われる。かれら真正の芸術家は、神と同じ仕事をしていると思われる。いや、かれらは、神の化身なのかもしれない。

キリスト・イエスは十字架を背負って死の道を歩いた。それは死という絶対的な絶望への道行であった。磔にされ、辱められ、殺された。磔は極刑であり、十字架は絶望の象徴であった。しかし、キリスト・イエスが受難してから以後は、十字架は希望の光の象徴に生まれかわったのである。

絶望と希望はコインの裏表のように、どちらも、なくてはならないもののようにわたしには思われる。

2019-01-14 09:08:40

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