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「ミゼレーレ13」(傲) 作品233

  • harunokasoilibrary
  • 9月28日
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更新日:10月20日

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春野かそい書「ミゼレーレ13 ・私は王様!」(傲・arrogance)

2018年12月 約23.5×23.5㎝ 唐紙・墨

「傲」と書かれている。


現代人のほとんどが、自分のことを、かけがえのない、世界でたった一つの花だと思っている。そのような歌も流行した。現代人は、自分のことを王様又は女王様のように錯覚し、うぬぼれて、傲慢で、孤独である。すべては自分のために存在し、自分がいなければ世界も存在しないと思っている。今やこの星は、『星の王子さま』の中に出てくる王様のように、バラバラの、70億の王様しかいない星なのかも知れない。自分を王様と錯覚した人々は自分の真の姿に気づこうともしない。なぜなのか?

古代ローマの喜劇作家プラウトウス(BC254~BC184)の言葉「すべての人間は己自身を愛す」(『断片』より)、「人間は人間にとりて狼である」(『アシナリア』より)は真実なのか?

ルオーも語っているように、人間は自由な王様などではなく、囚われの奴隷である。人間は権力やお金や名誉や悲惨や良心や愛の奴隷なのだ。

2019-01-06 09:47:33

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