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スタイル帳1(平安かな)

  • harunokasoilibrary
  • 3月22日
  • 読了時間: 1分

 書道史などというものは、僕のような浅学の者には荷が重すぎるので、きままな思い付きで今昔の書を概観してみようと思う。

 こちたき書家先生には、へそが茶を沸かす話ではあろうけれど、僕はこちたきことを見聞するとへその奥が痒くなるので、どうでもよい話をするつもりだが、見る眼さえあれば、そこいらに転がっている石ころからも宇宙の真理を会得することだってできるのである。これはまた、こちたきことを言ってしまった。

さて図版は平安時代の書である。およそ11世紀から12世紀の筆らしい。上代様とよばれている。一見した印象は、皆同じ様に観える。全く同じではないが、同じ様に観えると思う。同じではないと言う人がいてもよいが、同じ様に観えるてんを僕は話したいのだ。ようするにあまり細かいところは観ないで、ボヤーと観ているのである。ボヤーと観たら、どれもこれも同じ人が書いたのかと思うくらい似ている。

これは何故か?

(2002年9月・会員つうしん第62号掲載)

 
 
 

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