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「遠い記憶1」(無垢)作品209

  • harunokasoilibrary
  • 10月20日
  • 読了時間: 1分
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Haruno Kasoi 書 「遠い記憶Ⅰ」

 2000年 66×21㎝ 楮紙・墨・軸

 


「無垢」と書かれている。


これはウィリアム・ブレイクの詩「無垢の歌」に喚起され書かれた

無垢こそ沈黙なのかもしれない

幼いこどもだけに無垢は宿る

楽しそうにこども達が微笑み遊んでいる

汚れのない神のようなかわいいこども達

光のようにキラキラ輝くこども達を待っているものは

不誠実と冷酷、苦悩、避けることのできない経験の歌

私にははるかに遠い帰ることのできない世界

私は記憶を頼りに無垢をとりもどそうとする

無心なこどもに導かれて

しかし無垢は、秋の夕暮の空のようにすぐ色あせてしまう

(個展「沈黙との対話」の図録より)


「沈黙」とは「死」のことだ

「生命」の故郷である「沈黙」は永遠である

「生命」は沈黙から生まれ沈黙に帰っていく

2018-12-08 09:25:28

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