「美しき森Ⅰ」(日本国憲法第9条)
- harunokasoilibrary
- 11月16日
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Haruno Kasoi 書「美しき森Ⅰ」(日本国憲法第9条)
2009年4月 左に「戦力不保持」240×90㎝、中央に「9条本文」240×540㎝、右に「戦争放棄」240×90㎝ 紙・墨 軸装
「日本国憲法第9条」が書かれている。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
この作品を見て、衝撃をうけた人もいたが、おおむね、不可解、読めないから分からない、9条はこんなに汚くない、衝撃をうけるとは感動したということでもあるが、感動したから好きなわけではなく、感動はしたけれど、これは気持ち悪いから嫌い、といった人がほとんどであった、と私は感じている。人は自分が見たいようにしか見ないものではないか。だから、この作品は、これこれこうなんですよ、と解説したところで、ほとんど意味のないことなのである。
私は、ある人の願いをかなえたくて、ただそれだけのために、全力で書き上げただけである。作品に象徴的な何の意味もない。
あるのは9条ではなく、それを信じ、私を信頼してくれた、ひとりの人の思いだけである。
私は、その思いに、充分、応えることができなかった。
2018-06-08 09:21:15



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