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「手紙に添へて」(高村光太郎の詩) 作品218

  • harunokasoilibrary
  • 10月20日
  • 読了時間: 2分
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Haruno Kasoi 書 「手紙に添へて」(高村光太郎の詩)

 1997年   宣紙・墨・パネル


どうして蜜柑は知らぬ間に蜜柑なのでしょう

どうして蜜柑は葡萄ではなく、葡萄は蜜柑ではないのでしょう

どうして蜜柑は、ひっそりとつつましく

中に可愛い部屋を揃えているのでしょう

世界は不思議に満ちた精密機械の仕事場

あなたの足は未見の美を踏まずには歩けません

たった一度何かを新しく見てください

あなたの目に美が乗り移ると

あなたの目は時間の裏空間の外をも見ます

何にも生きる意味のない時でさえ

この美はあなたを引き止めるでしょう

仮の実が真実の実になります

チルチルはダイヤモンドを廻します

あなたの内部のボタンを押して

もう一度その蜜柑を見てください


と書かれている。


書体は雑体書を参考に考え出されたものである。


今わたしは、この詩人か、彫刻家であるらしい高村光太郎をそれほど尊敬してはいない。

西洋コンプレックスから、その反動でナショナリズムに転向した三流の人物だと思っている。

また明治以後の日本の知識人の多くは西洋文明のエピゴーネンたちだったと思っている。

別に残念ではないが、日本とはこのような三流のフェイク芸術家が巾をきかせる後進国なのだろう。

今また、三流国らしく「日本スゴイ」の病原菌が、三流総理大臣を先頭にして、放射能か生物兵器よろしく、この美しい国土に撒き散らかされている。


真の芸術家なら、本当の美とは何かを世界に知らしめなければならないだろう。

2018-12-17 09:54:02

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