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「妖精のエチュード17」(木)作品168

  • harunokasoilibrary
  • 11月14日
  • 読了時間: 1分
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Haruno Kasoi 書 「妖精のエチュード」17

 2001年  楮紙・墨・パネル

「木」と書かれている。


ある時、プラタナスの並木道で、プラタナスの幹に、私が描いた妖精たちとよく似た模様のようなものが、私に微笑んでいたのでビックリしたことがあった。木だけが私の味方だった。 私は木に励まされて木を書きつづけた。


世間というものは冷たいものだと感じる。無情なものだと思う。

結局才能を信じるのは自分一人なのか。そうかもしれないが、そうだとしたら、誰にも親しみを感じなくなる。

母だけは私の才能を信じていてくれただろうか。分からない。

母は、ただ、私が哀れだったのかも知れない。

母らしいと思う。悲しみのピエタのように。

2018-10-25 12:00:21

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