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「四季」(風花雪月)作品207

  • harunokasoilibrary
  • 10月20日
  • 読了時間: 1分
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Haruno Kasoi 書 「四季」

 2000年 25×62㎝ 楮紙・墨・パネル


 

「風花雪月」と書かれている。


春夏秋冬、時は過ぎていく

悲しみをのせて過ぎていく

風花雪月は悲しい

あまりにも美しく私には遠い存在だから


沈黙の中を風花雪月が漂っている

沈黙は風の中に、花の姿に、純白の雪に、澄明な月の光に影のようによりそっている

沈黙から生まれ沈黙に帰っていく風花雪月、日本の四季

くる年もくる年も、私は、おいかけるが

美は余韻だけ残し、私を置いて手の届かぬ世界へいってしまう

 


(個展時の図録解説より)


ここで詠われている「沈黙」とは「死」のことだったんだが、当時、それを理解した人はいなかった。

「死」を忌嫌うアホーばかりだった。

「アホー」「バカ」と言うと、俗物どもは、すぐ、「傲慢」だ、「高慢」だ、と、それこそ偉そうに説教を垂れるが、

しかし、芸術とは、耳にも、口にも、心にも苦いものなのではないだろうか。

苦くないものは似非芸術だと思ったほうが良いだろう。

2018-12-06 09:13:42

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