「ファンタジーⅡ」(旧教育基本法) 作品217
- harunokasoilibrary
- 10月20日
- 読了時間: 2分

Haruno Kasoi 書 「ファンタジーⅡ」
1999年 62×98㎝ 楮紙・墨・額
(旧)教育基本法第1条、第2条が書かれている。
(教育基本法第一条・教育の目的)
「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と
正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ち
た心身共に健康な国民の育成を期して行われなければならない。」
(第二条・教育の方針)
「教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければなら
ない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、
自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって、文化の創造と発展に貢献する
ように努めなければならない。」
この作品を展示会場で観た人が、ミロにそっくりといって喜んでいたが、
わたしは、別に嬉しくもなんともなかった、どころか、がっかりした。
ミロは好きな画家だが、制作時に、ミロなど全く念頭にはなかったし、
ミロのことを詳しく知っているわけでもなかったので、帰宅してから、
画集を見てみたら、なるほど、ミロの作品に、彼の使用した紙が、わた
しの使用した紙と、その色やサイズまでほとんどそっくりの作品があっ
たのだ。
しかも、擦筆の技法までそっくりのがあったのである。
無意識にわたしが影響を受けていたのかも知れないけれど、パクったな
どと言われると心外である。
「ファンタジーⅠ」は潤、対して「ファンタジーⅡ」は渇の対比に過ぎない。
単純な制作の動機なのだ。
偶然は必然なのかも知れないが、偶然似ていただけなのだ。
2018-12-16 08:47:22



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