偶感
- harunokasoilibrary
- 6月5日
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僕は重病をして手術され入院を3ヵ月ほどして梅雨の最中に退院させられた。病院は地獄であった。善人も居たのだろうけど、解らない。心の病める僕には、デーモンの巣窟のように思われたが、人によっては、極楽浄土と感じるかも知れない。とにかく僕は人間に幻滅し、失望し、ますます人間嫌いになって絶望的な世界にヨチヨチ歩きの幼児のような老人として放り出されるように退院させられたのである。老若男女も上も下もこんなに卑しく、偽善的で醜い世界があるのが信じられないが、僕を妄想狂だと言う善良で理性的な人には、僕のような冷酷な不誠実な悪徳の持主なんか愛することも理解することもできないだろうしする必要もないだろう。この世には嘘つきしかいないようだ!本当に反戦平和を望んでいるのか?君にとってそれは切実な願いなのか?人間はそんなに美しいものなのか?何千年も性懲りもなく戦争をくりかえしている人間を君は言葉ではなく愛せるのか?人権を守り平和を主張し民主主義者を自認する君は、それらを切実に自分の命にかえても何より大事なものと思っているのか?この嘘つき野郎!自己保身と御都合主義しかないのではないか!愛などあるわけがないだろう!書も同じだ書を書かねばならない切実な思いなど無い者がなぜ書のような面倒な難しいものをするのか!説明してみろ!(6号病棟患者より)
2021-06-17 13:56:05



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