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陰陽転転シリーズ
  2022年

この作品で灰色のもやもやしたガスの様な中に白い点の様なものや何かが在るのだが、これらのイメージは偶然生まれてきたように感じていたが、そうではなかった。このイメージはまだ明るい昼の薄暗い空の雲を疲れてボーと眺めていたら白い球体が一つ、それから二つ、三つと日に日に増していったのである。薄いガスのような雲の背後には眩しいくらいの白い太陽が輝いているのだろうけれど、それを見ていると何か嬉しくて、単なる物理現象に過ぎないと人は思うかもしれないが、何もかも憂鬱な悲しいことが消えて無くなるような希望がうまれてくるのだった。生あるもの死は避けられないが、永遠の光に包まれているような幸福な気持ちになるのだった。これは事実だが、これらのイメージは風化した墓碑や硯の陸から生まれたのだ。目の前の具体的なモノがヒントになって作品は生まれてくるようだ。

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