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春野かそい詩書画展
-死のエロティシズム-

2017年

春風といっしょに

桜の花が旅立ったあとすぐ

あなたがあちらに行ってから

三度 春が廻ってき

今は 四度目の秋

 

あなたの肉体がこちらにある時は

光りのように時が過ぎ

若さも老いも

車窓から見る風景のように

一直線に飛び去っていった

あなたがあちらに行ってから

私はあなたへの贖罪のため

死の文字を幾万と書き

無償の愛に気づき

清められた

 

あなたがあちらに行ってから

何度も

あなたは私に会いに

こちらに帰ってきた

そして

時は止まったかのように廻り

ゆっくりと過ぎて往く

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