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春野かそい詩書画展
-死のエロティシズム-
2017年

春風といっしょに
桜の花が旅立ったあとすぐ
あなたがあちらに行ってから
三度 春が廻ってき
今は 四度目の秋
あなたの肉体がこちらにある時は
光りのように時が過ぎ
若さも老いも
車窓から見る風景のように
一直線に飛び去っていった
あなたがあちらに行ってから
私はあなたへの贖罪のため
死の文字を幾万と書き
無償の愛に気づき
清められた
あなたがあちらに行ってから
何度も
あなたは私に会いに
こちらに帰ってきた
そして
時は止まったかのように廻り
ゆっくりと過ぎて往く
回帰1(死)
回帰2(死)
回帰3(死)
回帰4(死)
回帰5(死)
回帰6(死)
回帰7(死)
死のエロティシズム1(死)
変容1(死)
変容2(死)
変容3(死)
いってらっしゃい(死)
ただいま(死)
おかえり(死)
いってまいります1(死)
さよなら(死)
環(ring)(死)
今(過去・現在・未来) (死)
いってまいります2(死)
そろそろだ1(死)
そろそろだ2(死)
失われることのない時を求めて1(死)
失われることのない時を求めて2(死)
「今(過去・現在・未来)」2(死)
「今(過去・現在・未来)」3(死)



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