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2008年七夕書道大会感想

  • harunokasoilibrary
  • 4月29日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月31日

 ときどき、アーティストぶって、小難しいことを言ってはいるけれど、ぼくは、誤魔化すのが上手いのです。いい加減な者です。書のような難しいものが、ぼくに解るわけありません。解らないから、ぼくは、未だに学び続けているのです。それでも、立場上しかたがないので解ったような感想を述べます。だから、ぼくが何を言ってもがっかりすることはありません。一人の比較的熱心な学生が、あれこれ言っているくらいのものですから。

 さてと、実験的で面白い作品が、ちらほら見えますね。実験的なのは大いに結構なのですけれど、書として何か大切なものを忘れていはるのではないでしょうか。それが、人柄からなのか、考え方からなのか、何から来ているのかはっきりしませんけど、書としても絵としても中途半端な感じですねえ。奇道はあきません。本道を行かないとだめですよ。書は書の線を鍛え、磨かないとあきませんねえ。絵の線は絵の線ですよ。水墨は別ですけどね。

 実験精神がなければ何も面白くない。伝統保守なんてあほくさいことですよ。感動があれば何も言うことありませんけど、惚れ惚れするような書の線に出会いたいものですねえ。もっともっと、本物の書の線を写したり鑑賞したり、時間があろうがなかろうが自分を磨かないとあきませんねえ。持ち時間はあまりないのですから。自戒を込めて。

(2008年8月・会員つうしん第51号掲載)


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