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手本集

野のはな書道会において春野かそいが遺した手本のリンク集です。
水滴穿石(翟灝撰「通俗編・地理項」より)

歳去換愁年 春來物色鮮 山花笑緑水 巌樹舞青煙 蜂蝶自云樂 禽魚更可憐 朋遊情未巳 徹暁不能眠

仰臥人如唖 黙然見大空 大空雲不動 終日杳相同((夏目漱石「無題」より))

不怨天不尤人

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり(斎藤茂吉)

歓言酌春酒摘我園中蔬微雨從東來好風與之俱(陶淵明「山海経を読む十三首の其の一」より)

水汲みに往来の袖の打ち触れて散りはじめたる山吹の花(正岡子規)

むすこよ

つくつくぼうし つくつくぼうしばかりなり(正岡子規)

悟己往之不諫知来者之可追實迷塗其未遠(陶淵明「帰去来辞」より)

たった一人になりきって夕空(種田山頭火)

願わくはわれ春風に身をなして憂ある人の門をとはばや(佐々木信綱)

真心

前不見古人 後不見来者 念天地之悠悠 独愴然而涕下(陳子昂「登幽州台歌」)

上善若水(上善(じょうぜん)は水のごとし・老子)

縄鋸木断(縄も木を鋸(ひ)けば断(た)つ(翟灝撰「通俗編・地理項」より)

ひとりひっそり竹の子竹になる(種田山頭火)

かたまって薄き光の菫(すみれ)かな(水(すい)巴(は))

白鳥はかなしからずや 空の青海のあをにも染まずただよふ(若山牧水)

快哉何所依(快(こころよ)き哉(かな) 何の依(よ)る所ぞ・寒山の詩より)

人生無根蔕 飄如陌上塵 分散逐(随?)風轉 此已非常身(陶淵明 「雑詩 其の一」)

さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき (石川啄木) 

和而不同(和して同ぜず・「論語」より)

父母(ちちはは)が頭(かしら)かき撫(な)で幸(さ)くあれていひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる(万葉集20‐4346番・駿河国の防人・丈部(はせつかべの)稲(いな)麻呂(まろ))

此地一爲別孤蓬萬里征浮雲遊子意落日故人情(李白・五律「送友人」より)

あたたかきこころこもれるふみもちて人おもひおれば鶯のなく(伊藤左千夫)

しらなみのよする水際を見渡せばすゑはくもゐにつづく海原(良寛)

心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮(西行)

金色のちいさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の丘に(与謝野晶子)

高山も低山もなき地の果は見る目の前に天し垂れたり(伊藤佐千夫)

涼風(すずかぜ)の曲がりくねって来たりけり(小林一茶)

春の野にすみれ摘みにと来(こ)しわれそ野をなつかしみ一夜(ひとよ)寝にける(「万葉集」・山部赤人)

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